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ここだからできるリズムを楽しむロビン

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里ロビンさん

地区:田山地区

移住年:2010年

ロンドンで生まれ、大阪で育ったロビンさんは、海外の大学を卒業後ベルリンで音楽活動をされていました。

日本へ戻ったあと、南山城村を拠点にベルリンにいたグループメンバーと共に、活動を再開されました。最近では、CM音楽の作成や音響の仕事もされているそうです。

ロビンさんが所属するapotheke(アポテケ)はテクノを中心としたダンスナンバーを奏でるグループ。アポテケが主催する「むらキャバ(南山城村キャバレーの略)」は、村人も参加し、老若男女が踊りまくることで有名なイベントです。

村の人たちからとても愛されている印象があるロビンさん。どうやって、そんなに仲良くなれたの?という疑問も含めて、お話を伺いました。

投稿者:楠瀬裕子

 

移住のきっかけは?

「日本に帰国してから少しだけ東京に滞在したけど、『ここでの生活はしんどい』と思って・・。」

その当時、ロビンさんと同世代だった20代なかばの若者たちは、生活の80%をバイトなどに費やし、残りの20%でやりたい音楽をやっているか、生活の120%をやりたくない音楽の仕事に費やすような環境のなかで、「生きていく・食べていく」というプレッシャーに、追い込まれてるた人が多かったそうです。

「東京にいた方が仕事も多いし効率も良いけど、自分のなかの充実感や音楽の本当の楽しさは、ここにいる方がずっと大きく感じることができる気がする。」

最近は、仕事のために村にいないこともあるそうですが、ランニングコストが低い分、フットワーク軽く動けることも、ここでの暮らしの魅力だとロビンさんは教えてくれました。

「都市部の喧騒から村に帰ってのんびり過ごしたり、この無理のないペースが、今の自分には合っているみたいで。それに、村外で受ける色んなインスピレーションを集約して形にできる環境が、この村にはあると思っている。」

 

むらびととのつながりは?

輪が広がったきっかけの一つは、2011年に地元の人が開催するイベント「ホットビレッジフェスティバル」で演奏したことだとロビンさんは言います。地元でスコップ三味線をやっている「咲花草会」のメンバーにコーラスに入ってもらったり、地域の子供達やお母さん方と一緒に、イベントを作り上げていったそうです。

「演奏を見てもらうだけではなく、一緒に何かをつくるプロセスが大切だと思う。その時間のなかで、自分のことをアピールしながら、相手のメリットを考えて動くことで、少しずつ信頼関係をつくっていくことができたんじゃないかな。」

もうひとつのきっかけは、「caféねこぱん」で毎月開催していたアコースティックナイト。都会から来た友達や村に住む友達をつなげる大切なイベントだったそうです。

「この場面での出会いは、他の移住者との繋がりを生んでくれたし、継続することによって信頼が生まれたんだと思う。」

 

ロビンさんに聞いてみたこと

ロビンさんは、ホットビレッジフェスティバルやアコースティックナイトの事を「みんなで集う言い訳」と表現します。地域のために開いたパーティじゃなくて、自分や友達が楽しむための時間を作っただけ、と。しかし、それがゆるく大きな輪につながったのでは、と思います。

「最初は村を変えたいとか盛り上げたいという気持ちはなかったし、『むらおこし』に興味はなかった。自分の人生のタイミングで、深呼吸するために引っ越してきたこの場所で、音楽を楽しみたかっただけ。それを実現できそうな人たちが周りにいて、できる場所もあった。すべては偶然が重なって起こったこと。」

確かに「ここで自分がやりたい事ができるかも知れない」と思って田舎に来てくれる人は多くいます。だけど、挫折することもありますね、とロビンさんに問いかけました。

「田舎に対する期待が大きかったんじゃないかな。みんなそれぞれイメージや理想を持ってくるんだけど、現実とのギャップも起こり得る。理想と現実のすり合わせは難しいけど、環境じゃなくて、『自分自身がどうか』が大切なんじゃないかな。」

この場所だからうまくいくとは限らないし、すべては移住者本人次第。単に豊かなだけではない、移住後の暮らしの本質を、ロビンさんから改めて教わった気がしました。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERAロビンの自宅にあるスタジオ

アコースティックも

家の前のスペースにある小屋を改装する計画中

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